2001年1月に日本大学理工学部1号館は解体されました。日本大学理工学部の発祥・発展の 場として70年あまり活躍してきた校舎も時代の流れには逆らう事が出来ませんでした。まだまだ構造的には使用可能でしたが、平面的に無駄が多く、 改築することになったそうです。とはいうものの、かなりの空間が使用されてはおらず、古い建物より新しいものを好む日本人特有の感覚が作用したように 思います。
このままでは伝統・精神といったものが失われる!と感じたのか解体前に1号館を記録・調査することになりました。 記録・調査は2000年7月~2001年5月まで行ないました。ここに掲載している図面等は調査を元に作成したもので、解体直前の ものです。建築的価値を問われるとそれほどないのですが、少なくとも日本大学理工学部にとっては重要な建築物であったようです。